年末恒例の「言葉の力」を、今年は3回に分けてお届けします。2023年、担当記者たちの心に響いたコメントをまとめた「言葉の力」。第3回はメジャー、侍ジャパン、アマチュア編です。
■侍ジャパン 大谷翔平
「憧れるのをやめましょう。今日1日だけは、やっぱり憧れてしまったら超えられないんでね。僕らは今日、超えるために、トップになるために来たので。今日1日だけは、憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。さぁ行こう!」
3月21日、過去最強メンバーの米国代表との決勝戦を前に声出し。頂点を目指す者のマインドを示した=斎藤庸裕
■花巻東 佐々木麟太郎
「自分まで回ってくるなんて『本当に幸せだな』って思いましたし、仲間に支えられて自分自身もあったので、打席に入る前はみんなに『ありがとう』と思っていました」
8月19日、夏の甲子園準々決勝で最後の打者となったが、つないでくれたチームメートに感謝=山田愛斗
■U18日本代表 馬淵史郎監督
「今日だけ勝て。明日も明後日も負けて構わないから」
U18W杯の決勝の前に選手に向けた言葉。不利が伝えられる台湾戦を前に、勝負師の神髄を見た=柏原誠
■慶応 大村昊澄主将
「自分たちが新しい歴史を作って、日本の高校野球とか日本の世の中にいい影響を与えたい」
1月4日、練習始めで目標を語った。この言葉から231日後、夏の甲子園で107年ぶりに優勝。「エンジョイ・ベースボール」を掲げ慶応旋風を巻き起こし、歴史を変えた=星夏穂
■パドレス ダルビッシュ有
「もちろん光栄ですね。イチローさんに褒められることなんてないと思うので、こういうところで褒めていただけるというのは本当に光栄ですし、自信になりました」
3月23日、WBC中の言動をイチロー氏に絶賛されて=四竈衛
■ドジャース ロバーツ監督
「ウソをつくようなことはしたくない。(面談は)いずれ分かることで、我々は既に彼に会った。自分自身、この組織の誰もがウソはつきたくないと思っているだろう」
12月5日、ウインターミーティングで大谷と堂々の交渉宣言。誠実な人柄が透けた=斎藤直樹
■ヤンキース ジャッジ
「記録は破られるためにある。記録はただの記録。彼のベストを祈っている。世代に1人の才能を持っていて、彼のプレーを見られて、そして戦うことができて感謝している」
7月19日、自身のア・リーグ記録シーズン62本塁打に迫る勢いで本塁打を量産する大谷について。歴史に名を刻んだ選手として、リスペクトを示した=斎藤庸裕
■志学館 小川颯介
「小5のとき、練習がうまくできなくて。『かあちゃんが、俺をこんな手で産まなければ』と言ったときの母の悲しい顔は忘れない。この手は僕の個性。片手でも打って守れる。野球が僕を成長させてくれた。いつか両親に野球で恩返しをしたい」
先天性左手欠損で、右手だけで甲子園を目指した高校野球に=保坂淑子
■侍ジャパン 栗山英樹監督
「やっぱ野球って本当すごいなっていう。人生を表現してるというか。翔平が頑張ってきた形が、そういう場面につながったなと思います」
3月21日、WBC決勝最後は大谷がエンゼルスの同僚トラウトを三振で優勝。感想から野球愛が伝わった=古川真弥
■侍ジャパン 村上宗隆
「犠打も頭をよぎったんですけど、城石さんが『監督がもうムネに任せた、思い切っていってこいと言ってる』と言っていたので、腹くくっていきました」
3月20日、WBC準決勝のメキシコ戦、不振の中で回ってきたサヨナラ機で覚悟を決めた瞬間=中野椋
■アスレチックス 藤浪晋太郎
「メジャーのマウンドに立てたことは光栄だけど、立つだけではダメなので」
4月1日、メジャーデビュー戦となった本拠地エンゼルス戦で3回途中8失点と大炎上した直後。巻き返しへの覚悟が後の逆襲を呼び込んだ=佐井陽介
■侍ジャパン ダルビッシュ有
「結果を気にしすぎてしまうと、自分が追い詰められていくというか、勝手にプレッシャーがかかる。でも、その日その日でしっかり準備をして集中することが大事。どこの国でもそうですけど、そこをまだ間違えてる選手がいる。そこは間違えてはいけないよ、という意味で」
2月17日、宮崎強化合宿で。侍ジャパン合流前に発信した「戦争に行くわけではない。気負う必要はないと伝えたい」というメッセージの真意=木下大輔
■BC埼玉 由規
「現役をやめたいと思えないんですよね。どうしたら抑えられるかという探求心は多分、一生消えないし、試合で投げないと生まれない。だから自分の中でやめるっていう選択肢がないです」
9月2日、楽天モンキーズ退団直後、現役続行について台湾・桃園で=保坂恭子
■カージナルス ラーズ・ヌートバー
「メジャーで初めて出場チャンスを得たときのことが、今も常に頭にある。僕は幸運で、機会に恵まれてきた。でもそれは決して偶然ではなく、その時のために何をしてきたかをしっかり考えるようにしている。いつ出番が来てもいいように、常に準備万端に整えておくのが野球だから」
WBC侍ジャパンで優勝に貢献した後、シーズン開幕を迎えて=水次祥子
■侍ジャパン 井端弘和監督
「『ぜひまた侍ジャパンで会いましょう』と言った。欲を言えば半分以上が入ってきてほしいというのが正直な気持ちですね」
11月19日、アジアプロ野球チャンピオンシップ優勝直後、メンバーに語った言葉は井端監督の親心だった=栗田成芳
■龍谷大平安 川口知哉コーチ
「開会式や校歌を聴いたときには涙ぐみそうになりましたが、今日はちょっとそういう気持ちとは違っていた。感動は自分のこと。もう戦闘モードに入っていた、ということですね」
3月21日、97年夏の甲子園準優勝投手が指導者として戻った甲子園で初戦の長崎日大戦前にノックを打ち、自身の感慨に区切りをつけた=堀まどか
■耐久 井原正善監督
「粘り強くなかったんですけどね。最近は名前負けしていましたから」
幕末に創立した和歌山の超伝統校が来年センバツで初の甲子園出場を確実に。珍しい校名になぞらえて、選手の成長に驚く=柏原誠
■エンゼルス 大谷翔平
「ここまでプレーしてきたチームなので、ファンの人たち含めてもちろん大好きですし、最後までこのチームでしっかり、今年まずプレーオフを目指して、またその先も目指して頑張りたい」
7月27日、トレードされずに残留し、メジャー初完封の直後。エンゼルスでシーズンを戦い抜く覚悟を示した=斎藤庸裕
(この項おわり)






















