高原のねごと

西武森は一流 古女房知る阪神藤浪が球団に指名進言

いい“ツーショット”を見た気がします。5日に大阪市内で行われたプロ野球選手会総会で阪神藤浪晋太郎投手、西武森友哉捕手の2人が並んでいました。

日本プロ野球選手会通常総会に出席し談笑する阪神藤浪(中央)と西武森(右)。左は阪神中谷(撮影・前田充)
日本プロ野球選手会通常総会に出席し談笑する阪神藤浪(中央)と西武森(右)。左は阪神中谷(撮影・前田充)

森友哉は先日、球団史上最年少で西武球団の選手会長になったばかり。藤浪は元々、阪神選手会の会計を務めています。その関係でこの並びになりました。

言うまでもなく大阪桐蔭で春夏連覇を果たしたバッテリーです。さらに2人には“スカウト秘話”があるのです。

今季、首位打者を取った森友哉が高3の秋。ドラフトを前に彼を指名することを球団にアピールしていた人物が阪神にいました。それが藤浪です。

今季終盤、藤浪と少し話す機会がありました。そのとき森友哉について「しかし首位打者を取るとはなあ」と話してみました。すると藤浪は「何を言ってるんですか」という表情をして、こんな話をしたのです。

「ボクは普通にそのうちタイトルを取ると思っていましたよ。高校野球からプロ野球の今までいろいろな打者を見てきましたけれど、森ほどのレベルの打者はほとんどいないと思っています。だから球団の人に指名した方がいいですよって言ってたんです」

ここ数年、制球難に悩んでいる藤浪ですが素材の良さは誰もが認めるところ。「一流は一流を知る」とばかり、そんな男の眼力にうなずいてしまいました。

なにしろ森友哉の良さは関西人丸出しのあっけらかんとした様子です。

1億2000万円アップで2億円に達した先日の契約更改でも具体的な数字を平然と口にしている姿には圧倒されました。

報道では必ず「推定」とつくように野球選手の年俸がはっきり明かされることはありません。特に最近ではその傾向が強くなっています。かつて、ある球団の取材をしていたとき、普通に金額の書かれたペーパーを見せてもらったこともあります。

時代も変わり、いろいろな背景、事情があるのでしょうが大きな金額を得ることも当然、プロ野球の魅力です。森友哉のように堂々としているのは本当に楽しいな、と思います。

藤浪も繊細な面はありますが、同時に森友哉のように野球エリートとして、堂々としているところもあります。そこをプラスの面で発揮して、復活、そして「年俸、こんだけになりましたわ~」と報道陣の前で笑う姿を見たいなあと思うのです。

取材生活30年を超える古だぬき記者。吉本興業から宝塚歌劇団、あるいはヤバい人たちの取材から始まり、プロ野球ではイチロー日本一(96年)星野阪神V(03年)緒方広島連覇(17年)などの瞬間に立ち会った。日刊スポーツ大阪本社編集委員。

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