野球手帳

慣れ親しんだ「透明ランナー」小学生への認知度は…

<We Love Baseball>

「透明ランナー」を知ってますか?

Hello WASEDA「プレーボールプロジェクト」であいさつする日本ハム斎藤(右)、左から早大OBで田中浩康DeNA2軍守備走塁コーチ、JR東日本・丸子達也(撮影・柴田隆二)
Hello WASEDA「プレーボールプロジェクト」であいさつする日本ハム斎藤(右)、左から早大OBで田中浩康DeNA2軍守備走塁コーチ、JR東日本・丸子達也(撮影・柴田隆二)

子どもの頃、公園でカラーバットとゴムボールでやる野球が日課だった。1チーム2人でもOK。二塁打を打ち次打者が四球。すぐ打順が回り、代走もいない。そんな時は「透明ランナー二塁!」と宣言して打席に向かった。単打を打てば、自動的に透明人間が三塁へ進んでくれた。二塁打なら生還だ。

「透明ランナー、ありましたねえ」と42歳の記者の話に懐かしんでくれたのは、37歳のDeNA田中浩康2軍内野守備・走塁コーチ。「守備側がランナーにボールを投げて、当てたらアウトとかね。子どもは遊びの中で、自分たちでルールを作るんですよね」と続けた。“遊び”。同コーチが8日に参加したイベントのキーワードでもある。

母校・早大の安部球場で野球部OB会による「あそび場大開放~現役選手と野球あそびで楽しもう~」が開かれた。今年で4回目。日本ハム斎藤らOBや現役生、ライバルの慶大も駆け付けた。小学3~6年生の約130人は、チームに所属していない。野球をやったことがない子も多い。いわゆる「野球教室」ではなく、ボールで遊びましょう、という趣旨だ。

近年、公園でのボール遊びは厳しく制限されている。都内の小学5年生の男の子は野球で遊ぶことは、ほとんどないという。透明ランナーは「知らない」。当然だ。みんな約2時間半、ペットボトル当て、段ボール崩し、フライングディスクなど、実は投球につながる動きで遊び尽くした。すると、開始時に測ったボール投げが平均2メートル増(17メートル→19メートル)。選手は「こう投げて」と教えてはいない。あくまで遊びの中で、うまくなったことが興味深い。

日本中で透明ランナーが増える日が、また来るといい。

 野球をこよなく愛する日刊スポーツの記者が、その醍醐味、勝負の厳しさ、時には心が和むようなエピソードなど、さまざまな話題を届けます。

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