虎だ虎だ虎になれ!

大山満塁で打ってくれ 4番“食い気味”に奪い返せ

<広島3-8阪神>◇5日◇マツダスタジアム

今季初の連勝で開幕投手の西勇輝に白星がついた。勝ち方もボーアに満塁弾が出るなど派手だ。ようやく雰囲気が出てきたか。月曜、ホッとするような思いで仕事を始める虎党も多いだろう。そんなタイミングでこんなことを書くのもな~と思うが、書く。

2試合連発となる左越え2点本塁打を放つ大山悠輔(2020年7月5日撮影)
2試合連発となる左越え2点本塁打を放つ大山悠輔(2020年7月5日撮影)

今年2月、キャンプ取材で沖縄に滞在していた。まだコロナ禍も深刻ではなく、ふらりと広島がキャンプを張るコザしんきんスタジアムをのぞいた。そこで名前は書かないが旧知の広島関係者と少し雑談した。そのとき彼が言ったのはこういうことだった。

「阪神さん、どうしたん? せっかく大山とか育ててきたのに。ここで外国人取ったら何にもならんじゃん。また外国人頼みのチームにするん?」

自分のことではないがなんだか耳が痛かった。得点力不足が補うのが目的やし。勝ちながら育てるみたいな。そこは広島と同じやん…みたいな話をしたが歯切れは悪くなった。彼の言うことが分かるからだ。

この日、大山悠輔が今季初めて「4番三塁」でスタメン出場した。昨季、慣れ親しんだポジションだ。自力で勝ち取ったものではない。開幕3試合目から「4番三塁」を張ってきたマルテの故障によるものだ。

だからこそいけ。そう思っていた。ましてや前日に今季1号を放っている。ここだ。ビッグチャンスは1点を追う3回2死満塁。結果は死球による押し出しとなった。同点になった。

そして次打者ボーアが満塁弾。阪神先発は西勇輝なので勝つ流れはできた感じはした。そして大山はその次打席、3点差になっていた5回に2号2ランを左翼席に放った。中押し弾ではある。それでも「う~ん」と思った。

何を言いたいか。ズバリ満塁のときに打ってくれ。そういうことだ。死球だったのにむちゃを言うな。言い掛かりか。そう思われたら言い返せないのだが、正直、そういう思いだ。

3回の打席、1ボールからの2球目、外角ストレートを見逃した。あえいでいた広島遠藤淳志。得意の右打ちで決めろ。そう思ったが見逃した。その後の死球だった。

負けている場面でガツンと逆転打を放つのが4番打者の神髄。だからこそ主砲なのだ。大山に力はある。あとは体中から燃え上がる気迫を出して“食い気味”に4番を奪い返してほしいのである。(敬称略)

記者生活30年超の高原寿夫・編集委員が、今シーズンの矢野タイガースに鋭く迫ります。

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