阪神は21日の中日戦(北谷)からオープン戦の開始だ。公式戦と同レベルとは言わないにしても、有料でもあり、練習試合とはやはり違うはず。開幕前の最終準備段階に入っていくと言っても過言ではない。
注目するのは二遊間の「キャムタク」コンビだ。二塁手の中野拓夢と新外国人キャム・ディベイニー。昨オフのハワイ優勝で「キャムタク」というコンビ名を提案され「自由に言ってくれたらいいんじゃないですか」と中野が笑っていたコンビが本番モードに入る。
このキャンプで初めてディベイニーの守備を見たとき「投げ方が独特」と驚いた。米国で内野を守る選手は基本、手首をきかせたスナップスローと思う。彼もそうなのだが、その割にはテイクバックが大きいように感じる。正しい表現かどうが分からないが、どこから球が出てくるかが見えにくい印象だ。
思うのは受ける側の野手のこと。一塁手は送球の飛んでくる時間がそれなりにあるので問題ないと思う。だが併殺を狙うときの二塁手は大変かもしれない。実際のところどうなのか。中野に聞いてみた。
「う~ん」。少し考えてから中野はこんな話をしてくれた。「気になるかどうかと言われたら、正直、気にはなりますね。スローも強いし、近いところから来るときはかまえます。どこから投げてくるにしても(球が)強いですからね」。
遠目から見ていても、小幡竜平や熊谷敬宥といった面々とは送球を含めたプレーの様子が違う。一番近くにいる中野がそれに何も感じないと言えば、そちらの方がおかしい気はする。
もちろんハッキリ書いておくが、だから難しい、できない…ということではない。「これからですから。実戦の中でやっていきます」と、中野は言った。ハワイでも「連係の大事さは誰と組もうが変わらない。練習でどういうプレースタイルかしっかり把握して、やれることはしっかり進めたい」と話した通り。このキャンプで息を合わせる練習を積んでいる。
目を引くのはディベイニーの熱心さか。こんなに一生懸命に守備練習に取り組む外国人選手もめずらしいかもしれない。ライバルの多い遊撃の位置だが、そこは新加入でもあり、まずは起用されると見ている。攻守を含め、中野とのコンビがどう機能していくか。OP戦の大きな注目点だと思っている。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




