独断と偏見? で言わせてもらって、大きな影響はない敗戦ではないか。そんな気がするゲームだ。相手の勝ちパターン継投が苦しんだこともあり、終盤に反撃、今季17度目の1点差負けとなったのは皮肉だが、この試合に限ってはそれもあまり関係ないと思う。

負けていい試合は1つもないし、このゲームも勝つつもりで向かっていったのは当然だ。だが若い今朝丸裕喜の初先発でもあり、プロの世界が簡単ではないのも事実。継投も「絶対負けられない」というものではなかったと思うし、今朝丸も他の投手もこれを経験にすればいいと思う。

「寝られないでしょうね、今夜はね。(1軍の)レベルを感じただろうし。これをいい経験としてね。もう1回、大きくなっていくために努力をしてもらいたいなと思います」。

前日14日の勝利後に「今朝丸が投げる明日は1つの挑戦」という言い方をしていた指揮官・藤川球児はそう今朝丸の投球を振り返った。勝てれば言うことはないが簡単ではないという思いもあったはず。今朝丸から津田淳哉、石黒佑弥に経験させ、初登板のセベリーノを試せたのは今後に意味はあると思う。

これで11日に勝ってから続いていた連勝は「3」でストップ。勝てば久々の貯金「10」だったが、そこへの挑戦は跳ね返された形だ。それでも、これもおかしな言い方かもしれないが今季の「通常運転」かな、という気もする。

ハッキリ言って今季のチームに圧倒的な強さはない。最大の要因は昨季、圧倒的だったブルペン陣の弱体化だろう。連勝は雨天中止を挟んだ4月19日中日戦(倉敷マスカット)から24日巨人戦(東京ドーム)まで、交流戦直前の5連勝が最長だ。

それもあってセ・リーグは巨人、ヤクルトとの混戦になっているのだが、どこも一気に抜け出す気配は現状では感じられない。それだけに連勝はできなくとも目立つ連敗は避けたいのは間違いないところだ。

安心できるのは若いチームだけにダレたような気配は感じられないことか。当然だが最後まで勝機をうかがい、打線はあきらめていなかった。それが終盤の反撃につながったと思うし、幕引き打者になった前川右京が悔しそうにヘルメットをたたきつけていたのは印象的だった。大事なのは16日に勝って、翌朝、広島に向かうことだ。(敬称略)