最下位中日相手に9連戦最初のカードを勝ち越せたのは意味がある。前日、言い方はよくないが“勝てればもうけもの”という感じで若い今朝丸裕喜を先発させた試合を落とした。その後、3戦目をキッチリ取れたのは大きいと思う。

それでもな…とチラリ感じてしまうのは、この日の試合展開があるからだ。中日の好投手・柳裕也に6回まで無安打に抑えられていた7回、無死一塁で佐藤輝明がさすがの1発。これで勝てたのは虎党にはこたえられないゲームだろう。

だが勝つために阪神は5投手をつぎ込んだ。この3連戦、阪神はのべ11投手を投げさせている。その中で2度、登板したのはドリスだけ。7月に入ってからクローザーの位置づけになっており、14日に続き、この日もセーブがついた。

それはいい。だがぜいたくを言えば、やはり先発・伊原陵人にはもう少し投げてほしかった気もする。さらに言えば打線も早い回に援護があれば、例えば岩崎優までで終えることができたかもしれない。そうなれば3連戦で全投手が1度だけ投げる形にできた。

ゲームが理想通りにいかないのは当たり前。それでも、そう感じて仕方がないのは今後の連戦を見るからだ。17日からはマツダスタジアムで広島3連戦。その後、移動日なしで20日から甲子園に戻り、DeNA3連戦である。

この9連戦を終えると1日空けて、甲子園でいよいよ一騎打ちの気配が出てきた巨人戦だ。ここは重要だろう。そんな球宴前の大事な時期に3カード、屋外での試合が続くのだ。それだけではない。球宴開けも神宮でヤクルト3連戦、さらに横浜スタジアムでDeNA3連戦と、5カード連続で屋外だ。

ドームを本拠地にする球団が2つだけのセ・リーグにすれば、たまにはあることだが、それにしてもこの酷暑の時期である。投手、特にブルペンには正念場だろう。それだけにこのバンテリンドームでさらにゆっくりできればよかったのに…と思ったのだ。

「連戦っていうのはそこまでやってませんから」。この日、小幡竜平を久しぶりに遊撃で起用したことに指揮官・藤川球児はそんな話をした。連戦が気になるのは遊撃だけでなく投手も同じというか、それ以上だろう。まずは17日。中8日で先発の才木浩人がどれだけ長く投げるか。1つのポイントになるはずだ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)