大関が横綱になる。今夏甲子園覇者の作新学院(栃木)が中央学院(千葉)を下し4強入り。夏春連覇へ向け来春センバツ出場に当確ランプをともした。西武からドラフト1位指名を受けた今井達也投手(3年)から「背番号1」を受け継いだ、大関秀太郎投手(2年)が7回1失点で粘投。7回コールドで貫禄を見せた。
大関が、みんなのプレッシャーをはねのけた。「今日はピッチングは全然だめでした。今井さんにはちょっと厳しく言われると思います。でも、この大会にかける思いは強いです」。仲間の失策もあり初回から毎回走者を背負った。それでも、今井から握りを教わったスライダーやチェンジアップを織り交ぜ、最少失点に食い止めた。
6回にはライナーが左ひざの上を直撃した。「もうだめかと思いましたが、アドレナリンが出ていた」。痛みを忘れたかのように、7回には二塁打を放って激走した。「今井さんを見て思ったのは、練習はうそをつかないということ」。甲子園の最中、炎天下でダッシュを繰り返す姿を見た。その時、苦手なランニングに積極的に取り組み、体力づくりをする決意をした。
打線は、甲子園でも見せた「速攻」で1巡目で得点を奪い、2回までに4点を奪って援護してくれた。「今井さんには『あと1勝と思わず頑張れ』と言われましたが、スーパーシードからこの1勝にかけてきた思いはあります。この勝ちは大きいです」。左右は違えど、先輩のような“横綱”投手になるつもりだ。
2季連続、5年ぶり10回目のセンバツ出場をほぼ手中に収めた。小針崇宏監督(33)は「試合は勝ちましたが、勝負に全て勝ったわけではないです。もう少しスピード感のある野球をしないといけないし、一戦必勝で引き締めていきます」と季節は秋めいても、盛夏同様に地に足をつけた戦いを目標とした。【和田美保】
◆関東、東京のセンバツ出場枠 計6校が選ばれる。関東は02年から4強進出校がすべて翌年のセンバツに出場。東京は都大会優勝校はセンバツ出場確実。最後の6校目は地区大会の成績や地域性を考慮し、関東、東京からいずれか1校が選ばれる。

