津田学園が三重に4-3と接戦を制し、夏の甲子園初出場を決めた。

 試合序盤から主導権を握った。4番の上下大地内野手(2年)が1回に先制打。3回にも中堅越えの2点適時打を放った。投げてはエースで主将の水谷翼投手(3年)が先発で5回を2失点。6回から2番手若林潤投手(3年)にスイッチし、3イニングを無失点に抑えた。4-2で迎えた9回にはエース水谷が再び登板。試合を締め、聖地への切符を手にした。

 昨年は準優勝に終わり、甲子園にあと1歩届かなかった。佐川竜朗監督(38)は「まだ夢のよう。正直、苦しかったが、選手たちが頑張ってくれた。ありがとう。入院している前(まえ)恵弥を甲子園に連れて行きたかった」。腰椎ヘルニアの手術のため準々決勝が行われた23日に前恵弥投手(3年)が入院した。痛みをギリギリまで我慢したが、限界に達し手術を決意。前は「甲子園の応援には間に合います」とナインを信じ、病院に向かったという。佐川監督は「何が何でも勝つぞと同級生たちが頑張ってくれた」と目を細めた。8月7日に開幕する甲子園には全員そろうはずだ。水谷主将は「甲子園で笑顔で校歌を歌うのが目標です」と力を込めた。