今夏の甲子園準優勝の金足農が敗れ、来春のセンバツが絶望的になった。

先発のエース関悠人投手(2年)が2回までに3点を失ったが、3回以降は無失点で粘った。3-3の9回1死から安打を許すと、次打者の初球に二盗、2球目に三盗を許した。続く3球目にスクイズを決められ、あっさりと決勝点を奪われた。

今夏の甲子園を沸かせた吉田輝星投手(3年)から背番号1を譲り受けた関は「最初はプレッシャーと思ったけど、自分の投球をするしかないと思っていた」と話し「来年の夏に向けて、他のチームの2倍も3倍も練習して勝ちたい」と涙は見せず、前を向いた。

中泉一豊監督(45)は開口一番「残念です」と声を絞り出し、「今の力はここまでです」と淡々と振り返った。