夏の大会10年ぶりのシード校として戦う今市工が、14安打で9得点を挙げ、快勝発進した。

「5秒でいくぞ」。主将の生沼大和捕手(3年)が円陣を組み、全力疾走で選手が守備位置に着く。テキパキと動き、7回コールドで試合時間は1時間19分。生沼は「シード校としての戦い方をしなくてはいけない、というマイナスな面もありました」と重圧を明かしたが中前打、二塁打に加え、送りバントを決め、全3打席でしっかり仕事をした。

大事な初戦を突破した山崎好浩監督(52)は「予想外。出来過ぎです」と評価。雨天順延の影響で厳しい日程での戦いが続くが「今日勝てたのはうちにとって良いスタート。この勢いで戦います」と意気込んだ。

昨秋は同校初のベスト8に進出し、その勢いで今春もベスト8に進んだ。3季連続ベスト8となれば、同校初の快挙。山崎監督は「ベスト8を最低限の目標に戦っていく」と力強く誓った。【佐藤勝亮】