仙台一は4-3で仙台三に競り勝ち、地区第1代表での県大会出場に王手をかけた。3回に同点に追いつかれたが、主導権を渡さず、3-3の8回裏2死満塁、相手バッテリーミスを誘って勝ち越し、2投手の継投で逃げ切った。
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県大会出場を決めている仙台一が基本に忠実なスモールベースボールで地区制覇まで1勝に迫った。銅手のまま迎えた8回裏2死満塁。1番・山本刀嗣外野手(2年)への初球が捕逸になり、三塁走者・小池勇瀬(1年)が勝ち越しホームを踏んだ。小池はこの回、一塁代走で出場。盗塁動作で相手投手にプレッシャーをかけ、後続の2四球も呼び込んだ。采配的中のOB千葉厚監督(41)は「小池が出るとフォアボールが増える。1球に対する執着心が出てしぶとくなってきた」とチーム全体の粘りをたたえた。
初回裏1死一、三塁で4番・三好悠翔内野手(2年)が先制の初球スクイズを決めるなど、4回まで計5犠打を成功させて主導権を渡さなかった。千葉監督は「(4番は)4番目のバッター。みんなでつないでどこからでも点を取る。攻撃のバリエーションは絞りたくない」と機動力野球で活路を開く。
投げては篠村大翔と奥山虎太郎の2年生右腕2人の継投。背番号10の篠村が6回を7安打3失点でゲームメークし、エース奥山が残り3回を1安打無失点に抑えた。9回表1死一塁の場面で、最終打者を1-6-3の併殺に仕留めた奥山は「(勝ち越して)ボルテージが上がって気合が入った」と笑顔で振り返った。
夏は大会2日目に初戦敗退した。千葉監督は「早くからチームを作ることができた」と、手応えを感じている。まずは打撃の強化に努め「スイングだけの日」を設けるなど、工夫を凝らしている。地区決勝の相手は夏王者の仙台育英だ。奥山は「第一に越えなければならない壁」と対戦を熱望する。県大会でも、ともに勝ち上がれば決勝対決になる。千葉監督は「(仙台育英が)甲子園から持ち帰ったものを学んで県大会に生かしたい。決勝舞台に立ちたい」と、旋風を巻き起こす。【佐々木雄高】

