桐光学園(神奈川2位)が霞ケ浦(茨城2位)に競り勝ち、準々決勝進出を果たした。

エース安達壮汰投手(2年)が、霞ケ浦打線に12安打されながらも粘りの投球で2点に抑えた。「今日は腕に全然力が入らなくて、球に力が伝わらなかった」と振り返った。自慢のキレのある直球を捉えられ、6回まで毎回、走者を背負う苦しい投球が続いた。

しかし、そんなピンチにも「どう抑えたらいいのか。序盤に理解できた」と冷静に投球内容を反省。試合途中から「今までなら直球でガンガン押していた」という投球スタイルを捨て、直球とこの夏に習得したというカーブを見せ球に、スライダーで打たせて取った。

試合中の修正で、新たな境地を発見。「焦ったら負け。いかにピンチを抑えるかだけに集中した」と、自信のある制球力を頼りに、変化球を操った。5回裏に1点を返され3-1で迎えた6回裏には2死満塁のピンチを迎えるも、フルカウントからスライダーで三振に仕留め反撃を封じた。「今までなら、直球を投げていたと思う。今日はスライダーを投げて抑えられたのが一番の収穫です」と自信をのぞかせた。

安達の投球術が光った試合も「今日の投球を採点するなら30~40点」と自身で評価。「次の試合まで1日空くので、しっかり調整して迎えたい」と、準々決勝の桐生第一戦(群馬1位)でベストピッチングを披露すると誓った。