ドラフト会議から2日後に、早くも来秋ドラフトが楽しみな打者が存在感を示した。

高校通算50発を誇る東海大相模の右の大砲・西川僚祐外野手(2年)だ。駿台甲府戦の初回に「コンパクトに振れた」と言いながらも弾丸ライナーを左翼フェンスへぶつけると、その後も強打を連発。6回の痛烈な中前打には球場のスピードガンが反応し「166キロ」が表示された。

17日のドラフトで先輩・遠藤成内野手(3年)が阪神に4位指名された。「身近な人が(プロに)行って、どうやったら選ばれるかが分かった。モチベーションが上がりました」。そんな西川にも、すでにプロが熱視線。DeNA稲嶺スカウトは「力感がそこまでないのに、あれだけの打球を飛ばせる。すばらしい才能です」とビデオカメラを回していた。

西川が率いる強力打線は、初回に15分間で9点を先制。驚異の爆発力をひっさげ、21日の準々決勝で習志野(千葉)と戦う。勝てば来春センバツがグッと近づく。千葉・佐倉シニア出身の逸材は「日本一になりたいと思って神奈川に来た以上、千葉の学校には負けたくない」と並々ならぬ決意を示した。【金子真仁】