21世紀枠候補・磐城が表彰 文武両道貫き吉報待つ

来春の選抜高校野球大会で、福島の21世紀枠推薦校に3年連続で選ばれた磐城が19日、県高野連から表彰を受けた。

地元が台風19号で被災する中、今秋の東北大会では46年ぶりに8強。聖地に夢をつないだ。岩間涼星主将(2年)は「東北大会はベスト8だったが、満足はしていない。甲子園で勝つために一心で練習し、被災した人たちに野球で恩返ししたい」と決意を語った。

文武両道の磐城は公立校で唯一8強に入ったが「打球の質の違い、体の違いを肌で感じた。基本ができずに負けてしまい、自分たちはまだまだだと思った」。大会期間中、台風で地元いわきは被災。断水の影響を乗り越え、岩手で試合に臨んだ。東北大会後はボランティアで地域の力になった。被害を受けた家から荷物を運び出すなど1週間に2回ほど手伝い、現在も続けている。

台風被害は練習にも影響した。サッカー部、ラグビー部が使うグラウンドが浸水し、野球場を貸与。他の部活との兼ね合いで使用時間も限られ、シートノックなどができないこともあった。岩間主将は「着替えから全力でやるなど今まで以上に1つ1つの行動を考えながら質を意識するようになった」と話す。

県高野連の小林喜則会長(59)は「県内屈指の進学校で、限られた時間の中で選手たちが創意工夫しながら高い成果を出してきた」とたたえた。21世紀枠の東北推薦1校は12月13日に決まり、本大会出場校は来年1月24日に発表。文武両道を貫きながら吉報を待つ。【山田愛斗】

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  • 選抜高校野球大会で21世紀枠県推薦校の表彰を受けた磐城・岩間主将(左)と福島県高野連・小林会長(撮影・山田愛斗)