昨夏まで南北海道大会2連覇中だった王者・北照がタイブレークの末に初戦で姿を消した。

延長11回表に2連打で挙げた1点を守りきれずにサヨナラ負け。斎藤優斗主将(3年)は小樽地区初戦をタイブレークで制していただけに「接戦になれば自分たちのものだと思っていたが…」。昨秋全道を逃して以降は、意見をぶつけ合いながらも19人の3年生を含む部員97人を束ねてきた同主将は「最後まで粘って戦うことを大事にしていって欲しい」と後輩たちに訴えた。

▽9回から登板も延長11回にサヨナラ打を許した北照の沖元涼投手(3年) (地区初戦以来今夏2度目のタイブレーク登板に)絶対に抑えてやると思っていた。自分の責任。でも、初めての円山で投げられて気持ち良かった。この仲間と、もう少し長く野球がしたかった。

▽2安打3打点の北照・向平拳斗捕手(3年) 地区から楽な試合は一度もなかった。(5回の捕逸から失点し)自分のミスでこういう展開になってしまった。好投していた(先発の)大畑(佳介、3年)に申し訳ない。

▽北照の上林弘樹監督(41) 6月の練習再開後から2カ月で、見違えるような試合をしてくれた。毎日丁寧に練習し、自分たちで考えてやれるようになった。想像以上に成長してくれた。