旭川実の最速145キロのエース右腕、笠間稜世投手の熱投も流れを引き戻せなかった。2-5の3回1死満塁で救援のマウンドへ。「ピンチで抑えるのがエースの役目」とこの回は1失点で食い止めたが、4、6回に計5失点。

右肘疲労骨折から今夏1年ぶりに復帰して、地区から全5戦中4戦で登板。最後の夏は4強で終わったが「打ってくれた打者陣のおかげでここまでこれた。このメンバーでやれて良かった」と目をはらしながら笑った。

▽旭川実・坂口新監督(36=4強で終わり)「相手の打線が良かった。(大会前は)バラバラになっていた部分もあったけど、主将の渡辺がみんなで一緒にやろうと動いてくれた。笠間もストイックで、誰よりも練習していた。決勝で投げさせたかった」

▽旭川実・渡辺(前主将が大会前に引退してから約1カ月半、主将を務め)「勝つという思いでここまできた。この1カ月半、自分はみんなに助けられてやってこられた」