駒大苫小牧が今夏の南北海道王者、札幌第一を5-4で下し、2年ぶりの準々決勝進出を決めた。チームメートから指名されて2番手を務めた背番号11の左腕、林勝宏(2年)が7回途中から救援し、2回1/3を1失点でリードを守った。林は「全員から指名され、自分の仕事を全うするだけだと思った」と期待に応えるため、必死に腕を振った。

5-3の7回表無死二塁、雨で一時中断中の駒大苫小牧ベンチでは、作戦会議が行われていた。公式戦初先発の石橋利久(2年)はすでに130球以上投げて疲労も見えていた。佐々木孝介監督(33)が選手に聞いた。「誰でいく?」。満場一致で林に決まった。同回に2死満塁のピンチを招いても、中飛に打ち取るなど逆転を許さず9回1死までマウンドに立った。指揮官からは「よくしのいでくれた」とねぎらわれた。

地区予選は全3試合で先発したが、中継ぎでも仕事を全うする覚悟だ。次戦は8日に知内と対戦する。「負けたら甲子園もなくなる。自分の役割をただやり通す」。頼もしく言う林が控える駒大苫小牧は、強さが増した。【保坂果那】

▽駒大苫小牧・石橋(公式戦初先発で計138球)「何も考えず、キャッチャーを信じてミットのことだけ考えて、強い気持ちで投げ込んだ」