静岡県内の高校球児に続々と吉報が届いた。今夏県4強に進出した静岡商高の主軸・鈴木瞳吾外野手(3年)は上武大ビジネス情報学部に、指定校推薦で合格した。上のステージでも鍛錬を続け、大学日本一を目指していく。

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静岡商高の鈴木は新たな舞台に向け、決意を新たにした。「大学には全国から有力選手が集まるのでライバルが増える。自分は将来的にプロや社会人に進みたいので、そのためにもまずはレギュラーを目指す」。激しい競争を勝ち抜くため、現在も週6日のペースで練習を継続。打力アップのため、毎日1000スイング以上をこなしている。

上武大は13年春に初の大学日本一に輝くなどレベルの高いチームだ。今秋ドラフトでは佐藤蓮投手(22=飛龍高出)ら2人が指名され、鈴木は「改めて、すごい大学なんだと感じました」。今年8月に練習参加した際には「どの選手も体が大きく、同じぐらいの身長でも体格が全然違った」と衝撃を受けた。以来、週3回ジムに通うなど、体づくりにも本腰を入れている。

東海大静岡翔洋中時代はエースとして活躍。同期の高田琢登投手(3年)と競うつもりで静岡商高の門をたたいた。自身は左ひじ故障の影響で野手に転向したが、今でもライバルの存在が刺激だ。来季からプロ野球・DeNAへ進む高田に対し「琢登が活躍することで、自分のやる気も上がる。結果を糧にしてやっていく」と意気込みを見せた。【河合萌彦】

◆鈴木瞳吾(すずき・とうご)2002年(平14)5月9日、静岡市生まれ。小2から静岡田町野球スポーツ少年団で野球を始め、同4年から静岡ツインズでプレー。東海大静岡翔洋中では全国大会に3度出場。静岡商高では1年秋からメンバー入り。左投げ左打ち。173センチ、75キロ。血液型A。家族は両親と兄。