1、2番の二遊間コンビが躍動した。第93回選抜高校野球大会(19日開幕、甲子園)に出場する仙台育英(宮城)が、19年夏の甲子園覇者の履正社(大阪)とダブルヘッダーの練習試合を行い、主力組で臨んだ1試合目は7-3で快勝した。「1番二塁」の浅野洸司内野手(2年)がマルチ安打を含む5打席で4出塁と好調ぶりをアピールすれば、「2番遊撃」の渡辺旭内野手(2年)は走者一掃の二塁打。息の合った2人が攻守で存在感を示した。

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理想の一打を放った。0-1の1回裏。先頭の浅野が直球を迷わずに振り抜いた。弾丸ライナーで中堅フェンス直撃の二塁打。続く渡辺の犠打で三塁に進塁し、3番秋山俊外野手(2年)の左犠飛で同点ホームを踏んだ。浅野は「軸で回りながら、しっかり打つことができた。チームが勢いづく理想の打球だった」と納得の表情で振り返った。

浅野は「1番」に強いこだわりを持つ。「チームの表紙だと思っていて、特別な感情がある」。昨秋の県大会準々決勝から1番に座る。愛着も湧いてきた。約1カ月前に右手首を負傷。6日の対外試合解禁日に実戦復帰したが、「5番」での先発出場。2安打をマークし、翌日の試合から定位置を奪取した。ここまで、全5試合連続安打と完全復活を印象づける。「けがの問題はないし、調子はかなり良い。常にハイパフォーマンスを出していきたい」と本番を見据えた。

「2番」渡辺も黙ってはいなかった。3-1の7回2死満塁。追い込まれてから内角のスライダーをコンパクトに捉えた。右中間を破る走者一掃の適時二塁打でダメ押し。追加点の欲しい場面で、きっちり勝負強さを発揮した。「強い打球で間を抜く意識を持っていた。練習の成果が出た」と一冬の努力を結実させた。

6日からスタートした練習試合5連戦の最終日。春本番まで、「前半の最終戦」と位置づけていた履正社戦だった。選手の疲労がピークに達する中で、甲子園常連校との「中間試験」に臨んだ。須江航監督(37)は「勝敗にはこだわらない。選手選考、作戦、継投策の最終ジャッジをする期間で、ある程度の輪郭はできた。(練習試合の)後半戦は(甲子園)ベンチ入りメンバーで戦う時は、勝ちにこだわる」と総括した。東北勢悲願の日本一に向けて、仙台育英ナインが最終仕上げに入る。【佐藤究】

○…下克上の号砲を鳴らした。2試合目に「1番一塁」で先発出場した佐藤涼宣(りょうの)内野手(2年=写真は東北題字)が1本塁打を含む4打数3安打2打点と大暴れ。5回無死二塁では内角低め直球をすくい上げて、左翼スタンドに運んだ。昨秋は県大会、東北大会とも登録メンバーを外れた。「秋はベンチにすら入れなかった。最後まで競争して、背番号を勝ち取りたい」と甲子園での逆転メンバー入りを猛アピールした。

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