県内屈指の文武両道公立進学校でシードの福岡が7回コールド発進した。
ソフトバンク井崎燦志郎(さんしろう)投手を兄に持つ暁志郎(きょうしろう)内野手(2年)が、投打二刀流でけん引した。高校通算10号の先制3ランを含む2安打4打点と大暴れ。投げては、6回から2番手で公式戦初登板して、1イニングを無安打無失点に抑えた。
井崎が、プロの兄に負けじと発奮した。1回2死二、三塁で「打ちたかった」と2球目スライダーをとらえ、右越え先制3ラン。小森裕造監督(43)が「この1年で正確性が高まった」という打撃センスを見せた。
7点リードの6回には、高校で経験を積ませる意図で公式戦初登板。「緊張で頭が真っ白でした」という初マウンドだったが、130キロ台後半の直球を主体に、スライダーを交えて勝負。1死一、二塁のピンチを併殺でしのいだ。
NPB11球団が注目し、当時最速149キロを誇った兄の燦志郎は、21年ドラフトでソフトバンクの育成3位で指名されて入団。その兄に比べ「バッティングはお兄ちゃんより上と思います」と胸を張る。一方で、投手としての兄を「すごい。投手では勝てません。野球選手として尊敬しています」と憧れる。
23年合格実績で東大4人、京大9人、九大78人など県内屈指の公立進学校にあって、最速143キロの文武両道スラッガーの活躍に注目だ。【菊川光一】

