<高校野球東東京大会:新宿8-1品川翔栄(7回コールド)>◇18日◇3回戦◇大田スタジアム
高校野球のドラマは、勝った者にだけ生まれているわけではない。日刊スポーツでは今夏、随時連載「君がらんまん」で、勝者だけでなく敗者にもスポットを当てた物語をお届けする。
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品川翔英(東東京)の歴史的な夏が終わった。182センチの大型右腕、生田蓮投手(3年)は、真っ赤な目で「楽しかったけど…悔しいです」。昨年から東東京大会に参加。今大会の初戦2回戦(14日)で攻玉社に3-2で競り勝ち、同校初の白星を飾った。創部2年目は3回戦敗退となった。
20年に女子校から共学となり、1年目は同好会からのスタート。練習場所もなかった。週末は「草野球のおじさんたちと練習試合をして、負けて、トレーニングをして、の繰り返しでした」。中学までは捕手だったが、長身をかわれて投手にコンバート。最後の夏はエースとして2試合を投げきり、この日は2安打。「楽しかったです。よく頑張ったと思います」。石田寛監督(35)は「この悔しさを、これから先の人生で生かしてくれたらうれしいです」と話した。【保坂恭子】

