近江の高橋直希捕手(2年)が快挙達成を喜んだ。西山恒誠投手(2年)が3安打とわずか76球で、100球未満の完封を意味する「マダックス」を達成した。女房役の高橋は西山と滋賀・守山南中出身同士の“ご近所バッテリー”。喜びを語った。
「一緒に近江で野球をやろう」と門をたたき、ともに1年秋に西山は背番号10、高橋は2をもらったが、甲子園に出場した今夏、高橋はメンバーを外れた。「監督さんに信頼されていなかった。チーム事情のキャッチャー不足の事実から、自分から変わろうとコミュニケーションを増やして、この秋から結果が残せるようになった」。
快挙達成前は、まさにその行動があった。「いつも監督さんから『平常心で』と言われていて、投球練習前の西山にその言葉をかけて初戦突破しようと」。
背番号1の力を発揮させ、「普段は継投していくのが、初回を抑えた時から西山1人でいけると。こんなに(勝利を)確信できたのは初めて。何を投げさせても打ち取れた」。目を丸めた女房役は「甲子園を目標に近江に入った。甲子園でプレーしないと意味がない」と目を輝かせて次の舞台へ意気込んだ。
多賀章仁監督(64)は「(今日は)西山よりも高橋。去年の秋、彼を使って負けた試合で『この子はキャッチャー無理や』って烙印(らくいん)を押したことがあった」。1年掛かりの成長でつかんだ“攻めの姿”にうなり、「ストライク先行で先頭打者を打ち取れていた」と捕手出身監督は、扇の要をたたえた。【中島麗】

