21世紀枠の別海が、選抜高校野球大会(3月18日開幕、甲子園)に出場することが決まった。酪農のまちから甲子園史上最東端出場校となるチームの話題を連載「別海とモウします」と題し、3回に渡って紹介する。第1回は町の支援に焦点をあてる。
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別海ナインの躍動に、町のサポートが欠かせない。冬期間、学校にある農業用ビニールハウスが主な練習場だが、週2回は町の施設を利用している。学校から2キロほど離れたコミュニティーセンターを改修した上で、別海野球部が屋内練習場として優先的に使用できるようになっている。
漁師を営む中道航太郎主将(2年)の父大輔さんが中心となって施設内に防球ネットを張り、今月6日から打撃練習などで使用されている。内野のダイヤモンドが入るほどのスペースだが、貴重な練習場だ。中道主将は「いろんな人の支えがあって野球ができている」と感謝する。
今後は本格的なバックアップ体制がつくられる。校長を事務局長とした後援会が立ち上がる予定で今月29日に総会を開催する。同校生徒で希望者を募って応援団を結成するほか、地元企業を中心に協賛金を募ったり、クラウドファンディング活用などで、部員の遠征費用などを支援したい考えだ。
21世紀枠選出の発表後、町役場前の電光掲示板にはお祝いメッセージが表示された。曽根興三町長は町ホームページを通じて「小さな町から全国の舞台への進むあなたたちは、まさに町の誇り。地元からの期待の気持ちを胸に、全力で戦う姿を見せてください」と、ナインにメッセージを届けた。
中道主将は「多くの人の応援があったから選ばれることができた。支えてきてくれた全ての人に結果で恩返しができるように頑張りたい」と意気込んでいた。人口1万4200人の町民の期待を背負って、つかんだ甲子園。異色の肩書を持つ就任8年目、島影隆啓監督(41)の熱意がベースにある。(つづく)

