<高校野球東東京大会:葛飾野16-0産業技術高専>◇9日◇2回戦◇神宮球場
「フォアボールを選んだ時は本当に集中してて」。大量リードを許す試合展開でも9番打者の宮川慶達外野手(2年)は高い集中力を保っていた。チームは相手の先発投手に抑え込まれ、3回2死まで出塁ゼロ。そんな状況で四球を選び初出塁を決めると、ベンチは大盛り上がりだった。
野球を始めたのは昨年の10月。高校1年の春から所属していたロボコン部と兼部できて、運動ができる部活を探していた宮川にとって、最適な部活が野球部だった。あくまでも比重はロボコン部としての方が大きいため、野球部の練習に参加できるのは週2回。それでも、練習に参加できる日は積極的に顔を出した。広瀬義朗監督も「技量的には上手ではないですけど、そういう姿勢が認められて」と評価しての背番号「9」だった。
「ノックの時に、どんな感じで打球が飛んでくるのかを覚えて、それと同じ球が来たら絶対に取れるようにする」。ロボコン部でトライアンドエラーを繰り返しながら成果物を作り上げてきた姿勢は野球でも生かされている。
神宮でプレーしたことへの喜びも感じつつも「ライトでの打球判断が全然できなかった」と反省も忘れない。まだ2年生。失敗と成功を繰り返して、強くなって神宮に戻ってくる。【水谷京裕】

