甲南が計12得点で、5回コールドの大勝だ。1回に主将で4番の衣斐(えび)一樹内野手(3年)の右前適時打で先制すると一挙9得点。3回から5回にも1点ずつ追加した。
広島・新井貴浩監督(47)の次男・颯真(そうま)投手(3年)は5回1死に、三塁からに代打で出場。左翼へ痛烈な当たりを飛ばし、犠飛で追加点を入れ、公式戦2打席目で初打点。「チームのみんなが取らせてくれた1点」と振り返った。
打席に入っている間は、新井監督が選手として広島に在籍していた頃に使用されていた応援歌が球場に響いた。応援を聞き「うれしかったです。自分の中で盛り上がりました」と明かし「(友達の)声がいっぱい聞こえてきて、やっぱり友達って最高やな」と笑顔だった。
代打から、一塁の守備に就き、試合終了時はウイニングボールをつかみ、喜びをあらわにした。父もよく守っていたポジションだ。
午後5時45分から横浜スタジアムでDeNA戦が行われる新井監督は観戦には訪れなかった。13日の初戦は応援に駆けつけていた。
父からは「とにかく楽しむこと」、「(監督から普段言われている)全力疾走、全力発声を徹底すること」、「ファーストストライクを全力で振れ」と伝えられた。「(ファーストストライクは)振れなかった」と反省しつつも「最後まで楽しめた」と話した。
父からは「野球がやりたくてもできない環境の子もこの世界にいっぱいいると思うので自分が野球にできていることは当たり前じゃないということはちゃんと覚えて、それそれで毎日、1日1日、練習試合も全力でやりなさい」と言われている。
父の現役時代で印象に残っているのは16年優勝時に当時チームメートの黒田博樹氏(49)と抱き合ったシーンだ。
「(目標は)甲子園。『岡山先生(監督)を甲子園に連れて行く』とみんなで言っている」と意気込んだ。公式戦初安打も目指し、父に「見に行ける時まで勝て」と言われた通りに勝ち続けたい。
先発・西村侠亮(きょうすけ)投手(3年)が4回まで無安打投球。5回に安打を許し、5回参考ノーヒットノーランとはならなかった。5回2死三塁で降板し、4回2/3 1安打1四球無失点の好投だった。【塚本光】

