鳴門渦潮(徳島)は早実(西東京)に逆転負けで初戦敗退となった。同校は2012年(平24)に鳴門一と鳴門工が統合して誕生し、甲子園出場は統合後、夏2度目で7年ぶり。統合前は両校合わせて春9度、夏6度の出場を誇る。08年夏の鳴門工以来、統合後初の勝利とはならなかった。

1回1死一、二塁からエースで4番の岡田力樹(りゅうき)投手(3年)が低めのスライダーを力強いスイングで引っ張り、先制の2点右前打。2-4と相手にリードを許して迎えた6回1死二塁で、再び外角低めのスライダーをうまく拾い、中前適時打で1点差に詰め寄った。

投げては最速144キロをマークしたものの、9回13安打8失点(自責6)と打ち込まれた。敗れはしたが、試合終了後は笑顔で早実の選手と握手し、声をかけていた。185球の完投負け。「悔しかった。ベンチに入れなかったメンバーもずっと応援の練習をしてくれていた中で、その思いに応えられなかった」と話しつつも明るい表情で「やりきれた」と語った。

森恭仁(やすひと)監督(57)は「(相手先発の)中村くんが良かったし、食らいついていくことを頑張っていたが、やっぱり相手が一枚上だった」と脱帽。「お互いの声が聞こえないなど、そういうことを想定して練習してきたが、想像以上に応援、観衆の皆さんが入られた。これからの教訓にはなると思うが、今まで経験のないこういうステージでできたことが、逆にマイナスになった」と振り返った。【塚本光】