札幌南が5-3で函館大柏稜を下し、11年ぶりのベスト8進出を決めた。タイブレークの延長10回表2死二、三塁で、5番斉藤遼平内野手(2年)が幸運な内野安打を放って勝ち越し。その後も内野安打で1点を追加し、1000人以上の全校応援に応えた。北海は11-1の6回コールドで函館中部との伝統校対決に勝利、東海大札幌は2-1で札幌光星に逆転勝ちし、準々決勝に駒を進めた。

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受験勉強真っただ中の3年生も、授業時間の異なる定時制の生徒も巻き込んだ1000人以上の全校応援が、札幌南ナインにミラクルを呼んだ。

3-3の同点で迎えた延長10回2死二、三塁。5番斉藤の打ち上げた飛球が、相手投手と捕手の間に落ちた。コロコロと転がって一塁側ファウルゾーンに出る直前、斉藤がライン際に置いたバットに当たり、動きを止めた。2死のため三塁走者はすでにホームを踏んでおり勝ち越し。「応援の力で勝てたなと思います」。18年春の就任後、3季通じて初めて道大会の白星をつかんだ田畑広樹監督(42)の目が潤んだ。

ベンチ入り20人中16人を起用し、劣勢の試合をひっくり返した。2-3の8回表2死一、三塁。代打の和田温陽外野手(1年)の右前適時打が同点打になった。函館大柏稜の最速143キロ左腕・菊池哲太投手(2年)攻略のため、ベンチ外のデータ班が今春と夏の投球動画を分析。大会直前の打撃練習に生かし、11安打を浴びせた。

「データ集めは、マネジャーや学生コーチも協力してくれた。ワンプレーワンプレーに歓声が上がって、自分たちの持っている力以上のものが出せた」と主将の村尾壮太内野手(2年)。来年10月に創立130周年を迎える名門校全体のパワーが、勝因になった。

ともに強豪校の駒大苫小牧対旭川志峯の勝者と対戦する20日の準々決勝も、全校応援がナインを後押しする予定だ。「どちらも僕らより格上。チャレンジャー精神で1個1個全力プレーでやろうと思います」と和田外野手。決勝まで進んだ09年以来の4強へ、札幌南が再び1つになる。【中島洋尚】