中越は関根学園との接戦を4-3で制し、春は17年以来となる決勝進出を果たした。同点の9回裏1死満塁で5番渡辺櫂史左翼手(2年)が左前にサヨナラ打を放った。北越は昨秋の県大会優勝校・新潟明訓を4-3で破り、春は16年以来のファイナル進出。2-3の9回2死一、三塁で3番富樫琢磨二塁手(3年)が2点適時二塁打を放ち、試合をひっくり返した。決勝は11日に長岡市悠久山球場で行われる。

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打球が相手守備の間を抜けた。その瞬間、中越の5番を任される2年生はポーカーフェースを貫いたが、内心は興奮していた。

渡辺が3-3の9回裏1死満塁で、左前にサヨナラ適時打を放った。「(本田)監督から『ファーストストライクをいけ』と言われていた。ど真ん中、真っすぐ。反射で打った」。常に自主練習に付き合ってもらう主将の4番窪田優智一塁手(3年)が四球で歩かされており「窪田さんの分も自分が決めてやろうと思った」。試合後は「アドレナリンで。興奮した(笑い)」と鼻血が出たほど喜びを爆発させた。

この日は5打数3安打の固め打ち。準々決勝は3打席無安打だっただけに「今日は絶対に打ってやろうと思っていた」。試合前には窪田主将と打撃確認をしてから球場入り。「軸がブレないように細かいところまで助言してもらった。自分の役割を果たせた」と胸を張った。

同校の春の決勝進出は、準優勝だった17年以来となる。「次は窪田さんと4、5番で点を取って勝ちにつなげていきたい」。2位ではなく、県王者として北信越大会に挑む。【小林忠】