夏の甲子園ベスト8の横浜の新チーム初の公式戦は、5回コールド勝ちと好スタートを切った。
「神奈川御三家」に属する男子進学校・浅野が各打者の傾向に合わせて緻密な守備シフトを敷いてきたが、終わってみれば8安打10得点の大勝だった。村田浩明監督(39)は「相手チームもすごく考えられて、防御100%のシフトを敷いていた。こういう試合はなかなか点数が入らないことが多いんですけど、それを上回って足も絡めながらできた」と振り返った。
阿部葉太、奥村頼人、奥村凌大、為永皓…。春夏連覇を見据えた3年生たちの代は今夏準々決勝で県岐阜商に敗れ、涙をのんだ。迎えた新チーム。主将は甲子園を経験した小野舜友内野手(2年)が務めることとなり、村田監督は「小野らしくやろうということで。小野が本当に熱い男なんで、本当に引っ張ってきて。パワーや活気や元気をチームに与えるのは、去年のチームよりも注入されている」と変化を実感した。
偉大なる先輩たちの背中は大きい。同じものさしで比べず、新たな横浜を作り上げる。
「最大の敵は、阿部の代。『阿部さんの代は~』ではなく、お前らはお前ら。阿部の代がどうたらこうたらとかは、指導者も禁止にしています」。この日は全イニングで盗塁を成功させ計8盗塁。足を絡めた攻撃を展開し「これが機能したら、足を使った新しい横浜の野球ができるかなと思っています」と期待した。投げては小林鉄三郎投手(1年)と林田滉生投手(2年)が5回参考の完全試合リレー。エース番号を背負う最速152キロの織田翔希投手(2年)に続く試合を託せる投手を今大会で2人が早速結果で応えた。
「敗者復活戦」という目標を掲げて向かう今秋。「目の前の相手はどう倒すかということしか考えてない」と指揮官。新チームとなっても、やることは変わらない。一戦必勝。激戦区・神奈川を勝ち上がった先に、新たな横浜高校が幕を開ける。

