宮城大会では、仙台育英が22-0の5回コールドで8強入り。先発の最速141キロ左腕・竹内颯投手(3年)が3回を投げ、4者連続含む6奪三振。2投手による完全リレーに貢献した。
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返り咲いた3年生左腕が8強へと導いた。ピカイチの制球力を誇る仙台育英・竹内は、得意のスライダーを軸に三振を量産。3回パーフェクト投球も自己評価は「80点」。「まだコースに投げきれないところもあったので、修正していきたいです」と気を引き締めた。
一度は本来の自分を見失いかけた。持ち味の制球力を買われ、1年秋に公式戦デビュー。だが、2年生は出番がなかった。「長所を見失ってしまいました」。周りは140キロを超える本格派ばかり。さらに、22年夏の甲子園優勝、翌年の同準優勝メンバーでもある左腕・仁田陽翔投手(立正大3年)も高校時代に151キロを計測していた。本格派を目指すべきか-。竹内の目指す投手像が揺れ動き、思うようにいかない日々が続いた。
それでも、出した答えは原点に立ち返ることだった。「やっぱり自分の持ち味はコントロールだと思いました」。制球力にさらなる磨きをかけるべく、短い距離での投球練習を取り入れた。バッテリー間の距離「18・44メートル」の半分以下である8メートルから始め、ストライクが3球入る度に10メートル、15メートルと徐々に距離を伸ばす練習をひたすら繰り返した。そして、本来の自分を取り戻し、自信を持って最後の夏を迎えた。
磨き抜かれた制球力は投手王国の中でもトップクラス。須江航監督(43)も「左腕でナンバーワン」と評価する。「制球良く、球を低めに集められる良さに自分自身で気づいて、戻ってきてくれました」と話し、今大会の“ジョーカー″にも名を挙げるほど期待を寄せる。竹内は「ゲームを作るというのを第一に、攻撃につなげられる投球をしたいです」と次戦以降を見据えた。【木村有優】

