春覇者の天理が奈良大付を完封で下し、2年連続31回目の夏聖地を決めた。
主将で4番・金本相有内野手(3年)が5打数3安打2打点の活躍。決勝含め、今大会で20打数11安打6打点と驚異の打率5割超えでチームを牽引(けんいん)した。
初回、奈良大付のプロ注目右腕・新城楓雅投手(3年)に対して2死二塁と好機で回ってくると「チームの気持ちを背負って打席に入った」と勢いをつける中越え二塁打で先制点をもたらした。
6回には右前打を放ち、続く5番関村偉千陽内野手(3年)の3ランに貢献。7回にも適時中越二塁打でダメ押しした。クリーンアップが全8打点を挙げ、その4番として最高の仕事ぶりをみせた。
今大会を通して、初戦からそこまで調子は良くなかったが「チームのために」という一心で打席に入り続た。その結果が「技量というよりは気持ちが勝った」良い方向につながった。
今春の近畿大会準決勝で報徳学園に0-10と大敗。敗因を「チャンスやピンチの場面での気持ちの強さ」と語った。この夏に向け、練習からしっかり気持ちを前面に出して取り組み、決勝の大一番でも見事に発揮した。
双子の兄である東邦の主将・凱将(ときまさ)内野手(3年)も応援に駆けつけた。東邦は23日の愛知大会準々決勝で惜しくも敗退。自身は悔しい夏の終わりとなったが、弟に託した。試合前には電話で「頑張れとエールを送ってもらったといい「今まで家族や周りの方々に支えてもらった分、甲子園に出て恩返しがしたいと思っていたので良かった」と語った。
「天理のユニホームを着て出たかった。あとは応援や勝負強さに惹かれた」と選んだ天理で自身夏2度目の優勝、そして最後の甲子園を決めた。「去年の夏はヒットも打てなくて悔しい思いをしたのでまずは自分がしっかり結果を出す。けどチームのことを優先にバッティングをしていきたい」と今年は甲子園でも躍動を誓う。
◆天理 1900年(明33)に天理教校として発足した私立校。生徒数は1243人(うち女子514人)。野球部は1901年創部で部員77人(うちマネジャー9人)。甲子園出場は春27度、夏は31度目。全国優勝は春1度、夏2度。主な卒業生に元ダイエー門田博光、元阪神関本賢太郎、オリックス太田椋、日本ハム達孝太ら。所在地は天理市杣之内町1260。西田伊作校長。

