花巻東(岩手)が横浜(神奈川)に敗れ、13年ぶりの準決勝進出とはならなかった。5季連続の甲子園をかなえた古城大翔主将(3年)の夏が終わった。

あふれる涙をこらえながら帽子で顔を隠した。5度目の聖地、最後の夏が終わり「たくさん大きなけがもしましたけど、本当にけがの痛みより、今こうして負けて、仲間とできないことへの悔しさの方が強くて痛い」とグラウンドを後にした。

「岩手から日本一」を目指す道半ば、大きな壁が立ちはだかった。世代屈指の右腕・織田翔希投手(3年)との対戦だ。

高校通算25本塁打のスラッガー古城と最速157キロ右腕の織田の真剣勝負。

1打席目は見逃し三振に倒れるも笑顔。第2打席は146キロ直球を左前へ運び、第3打席は154キロ直球をはじき返し中前打とした。

打線はつながりを欠き、完封負けを喫したが、古城自身は4打数2安打と奮闘。「はるかに上のピッチャーだと思っていたんですけど、そういうピッチャーから打てたというのはものすごく価値がある。ここで仮に野球が終わったとしても悔いのないようなピッチャーと対戦できた」と胸を張った。

試合後には、織田と言葉を交わした古城。「自分のバッティングも織田投手のおかげでここまで伸びることができたと思う。感謝の意味も込めて『ありがとう』と『頑張ってください』と伝えました」。少し晴れやかな表情で口にした。

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