MLB公式サイトは3日(日本時間4日)、ポスティングシステムでメジャー移籍を目指す大谷翔平投手の争奪戦から「ヤンキースが脱落した」と伝えた。

 同サイトの記者によれば、ヤンキースは大谷との面談に招待されるチームの中に含まれていなかったという。ヤンキースのキャッシュマンGMはこのニュースに対し「失望している」とコメントした。

 同GMは1日に参加したイベントで大谷について「チームの向上に大きな影響を与えられる。われわれにとって最適な選手」とコメント。チームは大谷を高校時代から継続して調査し、今年8月には同GMが視察のため来日。「投打ともに魅力ある才能を持った最高価値の選手」と評価した上で、入団した場合は「二刀流」の挑戦を後押しする考えを示していた。

 またヤフーニュースの記者は「ジャイアンツとマリナーズは面談するチームに残っている」と伝えた。

 大谷の移籍先についてはMLB公式サイトのコラムニスト、J・モロシ記者は、複数の球団首脳の話として「彼らは、大谷が日本人スター選手が所属しない球団と契約したいと思っている」と新たな可能性を指摘していた。日本人メジャーが所属する球団に入団した場合、春季キャンプから「大谷狂騒曲」が始まることは確実で、同僚となる日本人メジャーには調整に集中しづらい環境をもたらし、結果的に迷惑をかけてしまいかねない。同記者の指摘は、長期にわたって大谷をチェックしてきた各球団のスカウト陣の見解とも一致していた。ヤンキースには田中将大投手が在籍している。