米大リーグ機構(MLB)が選手会に対し、今年のオールスター戦で延長11回以降は無死二塁から始めるタイブレークを導入することを提案していたと30日、AP通信が報じた。MLBの試合短縮策の一つで、故障を防ぐことにもなるため選手会の反対はない見通しとしている。

 AP通信によると、オープン戦でも10回からタイブレークを採用する案が示されているが、公式戦は従来通りという。マイナーリーグの一部では昨季、10回無死二塁でのタイブレークが試験的に導入されている。

 大リーグのオールスター戦は年に1試合で、基本的に決着がつくまで行われてきた。だが、2002年、投手が残っていないことから11回、7-7の引き分けで打ち切られたため観客席から大ブーイングが起こり、米メディアも一斉に批判した。当時のセリグ・コミッショナーは「オールスター戦での引き分けは今後、二度と起きない」と語っている。