ドジャース大谷翔平投手(29)の元通訳、水原一平被告(39)を巡る一連の違法賭博スキャンダルが、米国でテレビドラマ化される。

映画「ソウ」シリーズなどで知られる米ライオンズゲートは9日(日本時間10日)、ドラマ化の制作を発表した。

制作担当のアルバート・チェン氏は元スポーツイラストレーテッド誌の編集者。リリースで「これはピート・ローズ以来、メジャーリーグ最大のスポーツ賭博スキャンダルであり、その中心にはMLBの今後を左右するスーパースターがいる。我々はストーリーの核心に迫る。信頼と裏切り、そして富と名声にとらわれた物語だ」と内容を説明した。

プロデューサーのスコット・デルマン氏は、人気ドラマ「ステーション11」や演劇「ブック・オブ・モルモン」で知られ、トニー賞も受賞している大物だ。「アルバートの幅広いスポーツジャーナリズムの経験が、世界の舞台で展開された衝撃的な出来事を点と点で結びつけ、理解する手助けとなる」とした。番組のタイトルや放送時期は未定。

水原被告は違法スポーツ賭博でつくった借金を支払うため、大谷の口座から約1700万ドル(約26億4000万円)を不正送金し、銀行詐欺と虚偽の納税申告で訴追された。銀行詐欺罪とうその申告による納税詐欺で最長禁錮33年だが、司法取引で量刑は7~9年ほどに軽減される可能性もあると伝えられている。罪状認否のため、14日にカリフォルニア州の連邦地裁に出廷する。