開幕2カード目のヤクルト戦初戦(31日、神宮)に先発が濃厚な阪神能見篤史投手(35)が準備を整えた。DeNAとのオープン戦に先発し、今年最長の6回を6安打1四球で1失点。投球だけではなく打席にも立ち、シーズン仕様へとシフトチェンジした。

 「実戦を想定して走者を出しても、打者を意識しながら粘り強く投げられた。(打席で)速い球も見られた。(イニングも)そうだけど、球数(99球)も多かった。いい意味でね」

 7つ奪った三振も、シーズンが近いことを思わせた。追い込むと伝家の宝刀フォークでKラッシュだ。切れ味鋭い曲がりに、ワンバウンドになっても、打者も思わずバットが出た。2回には3者連続で空振り三振に仕留め、1回の最終打者から合わせて4連続Kをマークした。前回登板の10日広島戦では5回3三振で打たせる投球だったが、12年の奪三振王は「もともとそういうスタイルでやってきたし、意識付けというかね」と、本来の投球スタイルを確かめた。

 打席には2度立ち、シーズンに向けての予行演習はばっちり。以前から「打席に立たないと、試合の流れが入ってこない」と話しているほど、打撃にこだわりを持つ。3回の第1打席は空振り三振。「これまで見ていないので、投手の球が見たいというのがあった。(DeNA先発の)井納投手の球は速すぎて僕の体じゃついていけなかった」と笑った。6回1死一塁からの2打席目は、追い込まれながら、送りバントをきっちりと成功させた。

 次回は25日の育成試合、日本新薬戦(鳴尾浜)で最終調整する。「直球も変化球もまあまあ。反省はカウントが悪くなったりした。反省点をつぶしていきたい」。シーズン開幕へ、最高の状態にもっていくだけだ。【宮崎えり子】