最終確認のマウンドだ。広島前田健太投手(26)が今日20日のオープン戦ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)に先発する。27日ヤクルト戦(マツダスタジアム)での開幕戦に向け、最後の登板。すでに開幕OKの様相だが、球数とイニングをこなしてすべてをやり終える。オープン戦とはいえ日本一打線は絶好の相手だ。
午後3時12分。エース前田がヤフオクドームに現れた。休日返上の丸、鈴木誠こそいたが、広いドームに投手はただ1人。ランニング、キャッチボール、遠投、ダッシュ。今季から切り替えられたLED照明に照らされながら、登板前日のメニューをこなした。開幕に向けた最後の登板を前にしても、泰然自若だ。
「やっておきたいこと? ないですね。しっかり球数とイニングを投げること。順調に来ています。いつもと変わらずやりたい」
柔らかな表情がここまでの軌跡を物語る。ここまでオープン戦2試合に登板し、計9イニングを5安打1失点。前回の14日オリックス戦(福山)からはシーズンさながらの配球を解禁。決め球スライダーに新球縦スラもちりばめ、5回を無失点に抑えた。あとはシーズンに向けて球数とイニングを増やすだけだ。
昨季日本一のソフトバンク打線は最終調整にはもってこいだ。結果は気にしないスタンスだが「打たれて気持ちがいいことはないですからね」と、投手としての本能がある。調整とはいえ、無失点に越したことはない。強力打線を封じれば、27日の開幕戦へも弾みがつくとしたものだ。
エルドレッドの右膝手術が発表され、新井も前日18日に離脱。ロサリオも開幕には間に合わない見通しとなった。強力先発陣、特にエース前田にかかる負担は嫌でも大きくなる。そんなプレッシャーも何のその。万全の状態で開幕を迎える。さあ何でもかかってこいだ。【池本泰尚】



