日本ハム栗山英樹監督(53)が1日限定で「歴男」に変身し、好調なチーム操縦法の秘策を探した。10日、鹿児島・日置市内の施設での練習前に、鹿児島市内を散策。名所・旧跡などを巡り、野球へ投影する刺激を注入した。明治維新の中心的人物・西郷隆盛の生き様に触れるなどして感銘。「西南戦争、そこに生きた若者たちの思い。組織を動かす上で考えることがあるよね」と、うっとりした。

 決戦を前に、軽いフットワークで駆け回った。今日11日からソフトバンク2連戦(鹿児島、熊本)。パ5球団すべてと対戦するカードを「本当に大切だと思っている」と重要視する前に、思想を強化した。数カ所に足を運んだが、その1つが「南洲神社」。西南戦争の西郷軍の戦死者が埋葬される「南洲墓地」が隣にある、重みのあるスポットだ。お守りを購入したが一番の収穫は、現場トップとしての精神論だった。

 当時に思いを巡らせ、立場を置き換えて物思いにふけったという。「オレらと覚悟が違う。どうやって人を大事にしたんだろうって、考えたりした」。自身就任4年目で初の7連勝中と上昇気流だが一呼吸置いて、足元を見つめる時間を過ごした。「あれだけ都から離れている薩摩が栄えた。何かあるよね」。何度も、何度も敬意を込めて「西郷さん」と連呼し、胸に焼き付けた。リセットして激戦へ身を投じる、思考回路を鍛えた。【高山通史】