ビジターの壁なのか。どうも合い口が悪い。中日の開幕投手山井大介(36)がまたまた阪神に勝てなかった。負け方もおかしい。1-1の6回、投手岩田に決勝の3点三塁打を打たれた。カウント1-1からのスライダーが浮いた。微妙な勝負のアヤが運命を分けた。

 悪夢の1球に「甘くいってしまった」とがっくり。2死走者なしから連打で一、二塁。8番梅野は四球OKで厳しく攻め、結果歩かせた。ベンチもバッテリーも好投の岩田に代打はないと踏んでいた。ここまでは問題なかった。岩田に対しても丁寧に攻めたつもりだったが…。数センチの失投が致命傷になった。

 この日の捕手は松井雅。前日は4安打に好リードと大活躍しながらベンチスタートした谷繁兼任監督は「バッテリーが感じて、一番打ち取れると思って選択したんでしょう。もしかして違う球なら抑えられたかもしれないし、それは分からない」と配球を責めなかった。

 山井は阪神に対して開幕戦で7回1失点の好投もリリーフが打たれて敗戦。4月16日ナゴヤドームでは初回に5連打で4失点。そして今回…。登板7試合2勝3敗と黒星先行になった。

 打線も9安打しながら2得点どまり。先制のあとの初回1死三塁でルナ、そして8回無死一、二塁で福田が三振に倒れるなど、あと1歩攻めきれなかった。ビジター6カード目にして初の勝ち越しは3戦目に持ち越された。チャンスは残されている。【柏原誠】