日本ハムが強烈なツープラトン態勢の攻撃的布陣で、首位攻防に臨む。今日19日、2位ソフトバンクとの3連戦(ヤフオクドーム)でリーグ戦を再開。栗山英樹監督(54)は前日の18日、テーマを「攻めダルマ」に設定した。ポイントになるのは今カード登板機会がない大谷翔平投手(20)と、巨人から獲得した好調な矢野謙次外野手(34)を有効活用する打線の構成。ライバルの強力打線と真っ向勝負を挑む策として、2人をDHまたは代打の切り札とする戦略で、天王山へ乗り込む。
胸と胸を、突き合わせる。大谷と矢野で、打ち合いへと対処する。3連戦を翌日に控えたこの日、決戦の場の敵地で全体練習。0・5差で背後に迫るソフトバンクとの激闘を控え、最終調整を終えた。
栗山監督 ここに向かってきたからね。首位攻防。今のホークスは負けない。みんな(評論家ら)あれだけ強いって言っていたチーム。うちなんか、相手にならない。
大きく息を吐き、声のトーンを上げた。秘策を説いた。かわすのではなく、ぶつかり合う。
栗山監督 まずは、ゆったりと丁寧にやる。その中で、逆に攻めるくらいの気持ちでいく。テーマは「攻めダルマ」だね。
実践するためのキーマンは2人、大谷と矢野だ。ともにDHの適性を持ち、代打の切り札としても局面を打開できる魅力を持つ。14日DeNA戦で右足首をひねった大谷がDHの本命。コンディション面を配慮してベンチスタートの場合は、加入後4試合で11打数、1本塁打を含む6安打の矢野が代役を務める。逆のパターンも可能なツープラトンの戦略で、攻撃力の安定維持を図れるように柔軟に打線を組む戦略。矢野は移籍後、初めて守備に就いて外野手としての起用も検討し、盤石の備えで臨む。
デモンストレーションも敢行した。初戦はDH起用が濃厚な大谷はこの日、41スイングで11本の柵越え。話題のホームランテラスへも5本、打ち込んだ。3連戦にかける気持ちは「いつもと同じです」と流した後、高ぶる本音をさらけ出した。
大谷 2位のチームとの対戦だから大事。勝てるように全力でいきたい。(シーズン)最初よりも(打撃の調子は)いい。
絶好調の矢野も、広角へ打ち分けるように感触を入念にチェックした。
矢野 (試合の)最初から行こうが、途中から行こうが、どこでも行けるように準備したい。栗山監督には「大谷がDHの時は、守備機会も出てくる。準備していてくれ」と言われている。
12球団トップのチーム打率2割7分1厘、65本塁打と打線が看板のソフトバンク。大谷と矢野の活用で総合力を上げた攻撃陣で、ぶつかる。【高山通史】
◆今季ソフトバンク戦の打撃成績 ここまで7試合でチーム打率2割1分2厘。消化試合数こそ違うが対11球団のうち、阪神戦の1割8分3厘に次いで2番目に低い。選手別では、全7試合に出場している中で中島が4割5分、西川が4割7厘と2人が4割超え。杉谷も11打席と少ないが4割4分4厘をマークしている。ソフトバンクの先発が予想される19日中田、21日バンデンハークとは今季初対戦。20日の寺原とは5月24日に対戦し、7回2安打で無得点に抑えられている。



