主砲の一発は空砲となった。日本ハムは楽天にサヨナラ負けを喫し、連勝が4でストップした。左足首の関節炎を抱える中田翔内野手(26)が、8回にバックスクリーンへ22号同点弾を放つなど2安打2打点と奮闘したが、前日4日に勝利投手となった鍵谷が、楽天阿部にサヨナラ打を浴びた。中田がホームランを放った試合の連勝も「7」で止まった。
劇的勝利に沸くグラウンドに背を向け、中田はベンチ裏に姿を消した。痛みに耐えて放ったバックスクリーン弾にも、勝利を呼び込む力はなかった。「サヨナラ(負け)なんでね。痛いのは当たり前だけど、年間通して戦っていたら、こういう試合も出てくる。切り替えてやっていきたい」。主砲が打てば、チームが勝つ。5月22日ソフトバンク戦から続いてた「中田弾」の連勝も7で止まった。
2試合ぶりに一塁の守備位置に戻った。左足首関節炎を抱えるが、直訴しての一塁復帰だった。「100%じゃないけど、思っていたよりは動けた」。2つのゴロも難なく処理した。1回2死三塁の好機には、左翼へ先制犠飛。6回に14打席ぶりの安打となる左前打を放つと、1点を追う8回、楽天クルーズの154キロ速球をバックスクリーンまで運んだ。「積極的にいこうと思った。調子がよくないんでね」。試合前練習はこの日も別メニュー。プレー後はアイシング治療も必要な状態だが、打席に立てば豪快なフルスイングで打線を引っ張った。
前日4日に1軍復帰後初勝利を挙げた鍵谷が、この日は痛恨の黒星。栗山監督は「そこ(サヨナラの場面が)が目立つけど、もう少しきっちりと、こっちが優位に持って行ける試合だった」と振り返る。4回の失点は大野の送球ミス。失点にはつながらなかったが、8回にもレアードが2試合連続となる失策を犯した。「取れる可能性はたくさんあった」。苦しい展開にしたのは自分たちだった。
チームの連勝も4でストップ。ただ中田に7試合ぶりの一発が飛び出したのは、希望の光。指揮官は「そこは安心材料だった」。痛い1敗にも、収穫はある。【本間翼】



