ソフトバンク今季2度目の北九州開催は、プレーボール直前のドタバタ中止となった。チームが雨を見越して、ヤフオクドームで練習を行った。バスで約1時間かけて移動。到着した午後3時ごろに大雨が降った。シートはマウンドとホームベース付近を覆う2枚だけ。内外野は水浸し状態になった。球場関係者が水を抜き、砂をまいたが、コンディション不良は明らか。それでも開門し、ファンを入れた。「鷹の祭典」でチケットはほぼ完売。試合開始を30分遅らせ、メンバー発表も行った。強行開催の動きに、両軍とも困惑した様子だった。
メンバー交換の際に、審判団がグラウンド状態をチェック。責任審判の渡田三塁審判は「プロ野球の本質を見せるには、状態が悪すぎる。プレーできる状態ではないと助言した」と言う。試合開始を見送り、決定権のある球団側が協議した。結果、回復が見込めないとして、中止を決定。午後5時43分に場内アナウンスで発表した。その瞬間、スタンドに「できるやろ~」「なんで…」と怒号と悲鳴が交錯した。工藤公康監督(52)は「砂を入れても、滑る。ゴロが飛んでも処理できない状態だった。整備をしても、うまくいかないこともある。やりたい気持ちは当然あった」と複雑な表情を見せた。中止決定後は、ナインがサインボールを投げ込むファンサービスを行った。中止はこれで今季4度目。9月以降の日程がさらに過密になりそうだ。【田口真一郎】



