オリックスが両リーグ最速50敗目を喫した。敗戦直後のベンチ裏で「すいません」と頭を下げる西勇輝投手(24)の顔に悔しさがにじんだ。力投も無援の4敗目。2回2死一塁から、今宮に右翼フェンス直撃の先制適時三塁打を浴びた。終われば失点はこの1点だけだった。

 「難しいですね。(ソフトバンク)武田も初回に苦しんでいたのに持ち直した。僕は簡単に先制点を取られてしまった」。この日、先発の柱であるディクソンが右脇腹痛により戦列を離れた。西はそんな重い空気を白星で振り払いたかったが、かなわなかった。

 個人的な、リベンジの気持ちもあった。3月31日の今季初登板は、ヤフオクドームでは自己ワーストタイの7失点。逃げの投球で3発を食らった。「同じことをしないように。大胆にいきたい」。そんな気持ちは示した。3回からは尻上がり。「マウンドが合わなかった」と苦労しながら、7回まで気迫の投球を続けた。

 球宴を挟み3カード連続の勝ち越しで首位ソフトバンクに挑んだが、初戦と同じく惜敗。内容は点差以上の力負けだった。ただ西は「最低限のことはできた。次はもっと長いイニングを投げたい」と収穫も口にした。得点力不足が顕著な中で、投手陣ができる限り踏ん張って白星に結びつけたい。【大池和幸】