中日吉見一起投手(30)が約2カ月ぶりの復帰登板で5回2安打1失点と上々だった。球数は71球で勝ち負けはつかなかった。

 初回から2回にかけ倉本、梶谷、筒香の左打者を変化球で3連続の空振り三振。抜け球も目立ったが要所では完璧に両コーナーに制球した。4回まで無安打投球で進んだ。

 5回1死からロペスに初安打を許すと、死球でピンチを広げ、バルディリスに左前打を許して同点にされた。「もう1回くらい投げないといけなかったけど、正直いっぱいいっぱいでした」とブランクの影響を素直に明かした。

 5月30日の日本ハム戦で右肘に異変を訴え3回で降板。復帰戦は5回71球での降板になったが、第1次テストはクリア。谷繁兼任監督は「もう少しという考えもあったけど、久しぶりだったので」と交代理由を明かした。登板後も痛みや違和感はなさそうだが、今後も登板間隔を考慮しながら起用される見込み。誰よりも計算できる先発の存在が、チームに勇気を与える。

 ◆吉見の苦闘 13年6月に右肘内側側副靱帯(じんたい)再建の大手術を受け、昨年は白星なし。復活をかけた今年はキャンプを順調に過ごし、開幕ローテ入り。4月1日の巨人戦で約2年ぶりの勝利。登板間隔に余裕をもたせながら7試合で3勝0敗、防御率0・84の安定感を見せていたが、5月30日の試合中に右肘に違和感を訴えて離脱。肘以外にも故障があったとみられ、復帰まで2カ月を要した。7月22日に2軍で実戦復帰。2試合の調整登板でこの日を迎えた。