過酷な12連戦を逆転Vへのチャンスに変える。広島は黒田博樹投手(40)、前田健太投手(27)、福井優也投手(27)、クリス・ジョンソン投手(30)の先発4本柱をフル回転させる方針を固めた。12連戦を中4日で登板させ、10月1日からの4連戦も4投手を並べる。開幕から18個の貯金を作った4本柱を残り16試合中14試合に投入し、上位陣を引きずり降ろし、ペナントレース大逆転への道筋を描く。
小雨を受けながら、チームの命運を託された4投手はそろって調整を行った。エース前田も、クールな左腕ジョンソンも笑顔だった。中10日での先発を控える福井の表情も穏やかだ。12連戦を含めた残り16試合。逆転優勝に望みをつなげるラストスパートへ、静かに準備を進めた。
黒田 いつでも常に同じ気持ちで臨んでいる。(米国と比べれば12連戦は)短いくらい。野手の方が大変。先発は登板する試合でやれることをやるしかない。
12連戦の初陣は、ベテラン右腕に託された。8年ぶりの日本球界でも安定した投球を続け、6年連続2桁勝利に王手。それでも「1つの節目ではあるけど、大事なのはチームの勝利」と、記録よりもチームの勝利を最優先に考える。
リーグ2位の180回1/3を投げてきた前田も最後の力を振り絞る。19日中日戦を皮切りに、巨人、ヤクルト、阪神と上位球団との対戦が控える。
前田 1試合1試合悔いを残さない投球をするしかない。ゲーム差が縮まっているのはモチベーション高く戦える。
3戦目以降は福井、ジョンソンと続き、4投手を中4日で回す。10月1日からの4連戦も4人を並べる。シーズン終盤での4本柱のフル回転は、逆転優勝へ悩んだ末の決断。方針を固めた畝投手コーチが「(投球間隔を)詰める」と絞り出した表情からも分かる。過密日程から本拠地登板の先発は遠征に帯同させず負担を軽減させる。球数も100球前後に制限。畝投手コーチは「中崎、大瀬良につなぐ中継ぎ陣がキーポイントとなる」と負担増の中継ぎ陣の奮起を促した。
5連勝で3月31日以来の勝率5割に戻し、12連戦を迎える。黒田が広島に合流した春季キャンプ第2クール初日の2月18日。練習前の宿舎で固い握手を交わした黒田と前田の2投手から奇跡のVロードを走りだす。【前原淳】



