167センチ、35歳の鉄人だ。ヤクルト石川雅規が「中5日で3連勝」を飾った。6回1失点で12勝目を挙げ、8月25日からは5連勝。自己最多勝まで1勝と迫った。1回は12球中8球が直球で押した。最速138キロの切れのある速球を意識させた上で、2回からは武器のスクリューを含め多彩な変化球で打たせて取った。「5日もらっているので、しっかり準備している」と、今や中6日が当たり前でも短いとは言わない。

 今春のキャンプでは走り込みが増えた。量だけでなく、タイム設定などハードになった。「しんどかったけど、やれば必ずいいことがある」と信じて耐えた。その効果が夏場を過ぎて出ている。直球に関しても「後半の方が切れが増したかなと思う」と手応えを感じている。小川SDも「前はポッチャリしていたけど、体がしぼれている。だから切れがよくなり、直球の比率も増えたんだろうね」と話す。直球が切れるから、スクリューも効く。

 ドラフトで入団した年が最後の優勝で、遠ざかること13年。「今はハラハラドキドキです」と、若手のように気持ちを高ぶらせる。それだけではない。真中監督は3点リードの6回、まだ74球しか投げていなかった石川に代打を送りすぱっと代えた。これで27日の巨人との直接対決にチーム最多の12勝目を挙げた左腕を、中4日で投げさせるプランが出来上がった。鉄人が、14年ぶりの優勝への大きな力となる。【矢後洋一】

 ◆ヤクルトのマジック ヤクルト○、巨人○の結果、ヤクルトの最短M点灯は今日23日に延びた。M点灯の条件はヤクルトが今日の広島戦に○か△、巨人が阪神戦に●で、ヤクルトにM6が出る。