前人未到の偉業に、東京ドームが沸いた。巨人山口鉄也投手(31)が28ホールド目を挙げ、史上初の通算250ホールドを達成した。1点リードの7回に登板し、四球を与えたが後続を落ち着いて抑えた。無失点でマシソン、沢村との必勝リレーにつないだ。試合終了後に花束を受け取ると、スタンドだけでなくナインからも大きな拍手が起きた。「チームメートや支えてくれた人たちに感謝したい」と笑顔で周囲に頭を下げた。

 数々の修羅場をくぐってきた。07年から6度の優勝を経験。08年からは7年連続で60試合以上の登板を続けるなど、タフさも際立っている。それでも山口は「迷惑をかけた時もあったけど、監督が使い続けてくれたから達成できた」と、力を信じ続けて起用してくれた原監督への恩義を口にした。期待に応えようと腕を振り続けた結果が、プロ野球記録につながった。

 絶対に欠かせない存在となった山口の偉業を、原監督は「見事ですね」と喜びつつ「もっともっと大きな賛辞を贈りたいですけど、まだまだ戦いは半ば。エネルギーに変えてほしい」とさらなる飛躍を願った。山口も「負けられない試合が続いている。いつも以上に緊張感はある」と表情を引き締めた。残り3試合に迫った8年連続60試合登板の達成を、逆転優勝への通過点とする。【浜本卓也】

 ▼通算250ホールド=山口(巨人) 26日のヤクルト23回戦(東京ドーム)で今季28ホールド目を挙げて達成。ホールドは05年に採用され、250ホールド達成はプロ野球史上初。初ホールドは07年8月29日のヤクルト20回戦(札幌ドーム)。