阪神の来季新監督が今日17日にも決定することが分かった。阪神から就任要請を受けている金本知憲氏(47)も、球団も、ともに返答期限を今週中と認識している。関係者によれば、最初は慎重だった姿勢が徐々に五分五分から受諾へと傾いているという金本氏が今日、球団に返答を伝える可能性が高い。金本監督誕生の瞬間がついに来る。
最後の熟考に入っている金本氏が、今日にも決断する見通しとなった。関係者によれば、この日までに球団に正式な返答はなかったが、両者が期限と認識している「18日」を前にして覚悟を固め、決着をみることが決定的だという。
タイガースが描く壮大な改革路線の全体像も明らかになった。電鉄関係者、球団関係者の話を総合すると05年の優勝から10年間、今年の球団創設80周年に向けては岡田監督、真弓監督、和田監督とOB中心路線で指揮官を継承してきた。同時にコーチやスタッフもOBを中心に固めてきた。
ただ、節目を終えて、81年目となる来季はこれまでの歴史と伝統の上に「革新」の要素を加えていく必要があるという。ここ数年、徐々に外部からコーチを入れるなど改革、革新への下地をつくってきたが、来季からは、それを明確に打ち出すことを考えているという。だからこそ、和田監督退任とともに、球団は現体制のコーチ陣を大刷新している。
そして「改革」という、その球団イメージを背負うのは、自らがFA移籍した03年にそのプレーで虎を改革し、18年ぶり優勝に導いた実績を持つ金本氏しかいないという理由で一本化された。それだけに要請から交渉まで、金本氏以外には考えられないというスタンスであたってきたという。
今月1日の要請から3度の交渉を経た。球団側は誠意を示し、慎重な金本氏に向き合ってきた。関係者はここまでの交渉経過の真相をこう説明する。
「(金本氏は)最初は引き受けられないと言っていたが、それを球団が説得してきた」
金本氏に近い関係者によれば「指導者経験のない自分が重責を果たせるのか」と当初は慎重で否定的でさえあった姿勢が徐々に要請受諾へと傾き、覚悟が固まりつつあるという。
坂井オーナーも、南球団社長も、ここまで沈黙を貫いている。誠意を尽くし、金本氏の決断を待っている。関係者はこう話す。「(金本氏以外の)別の監督はイメージできない」。決断の時は目前。今日にも、新たな時代を切り開く指揮官の誕生へと向かう。



