広島野間峻祥外野手(22)が7日、宮崎・日南市内のチーム宿舎で契約更改を行った。ルーキーイヤーは127試合に出場し打率2割4分1厘、1本塁打。守備固めや代打など途中出場が多かったが、プロの壁を感じた。秋季キャンプでは速球に対応出来るようにフォームを微修正。レギュラー奪取に照準を合わせ、無我夢中でバットを振る。
野間の目は来季を見つめていた。初めての契約更改は約10分で終了。200万円アップの推定年俸1700万円でサインした。説明を受けたものの「正直よく分からないので」と苦笑い。だが期待の言葉を受け、野間の気持ちは次へと向かっていた。年俸の増減は最初から大きな問題ではなかった。
「レギュラーをとりたい。そこを目指してやっていきます。今季はいろんな失敗もしたし、貴重な経験をさせてもらった。1年間1軍で使ってもらったので」
ルーキーイヤーだった今季は丸、菊池、田中に次ぐ127試合に出場。途中出場が主だったが、俊足、強肩を生かし試合の終盤で存在感が際だつことも多かった。だが、野間が目指すのはマルチプレーヤーではなくレギュラーだ。そのための課題は明確。打率2割4分1厘だった打撃の向上を狙う。
つまずいた要因は、直球に振り負けてしまったこと。この日の紅白戦で左腕飯田のスライダーを中前打としたように、低めのバットコントロールには定評がある。「変化球は拾える。とにかく直球を一発で打てるように。特に内角をさばければ、懐も深くなる」。逃さず仕留められれば、打率もグンと上がってくる。
直球対策として秋季キャンプでは新フォームに取り組んでいる。「振り負けないように。探り探りですけど」。石井打撃コーチと相談し、構えるバットの位置を胸の前に変えた。そのフォームは石井コーチの現役の構えにそっくりだ。抜群の勝負強さをみせた「琢朗流」習得を目指し、昼夜バットを振っている。
今キャンプでは丸が左翼に入り、鈴木誠、野間らが中堅に入ることもある。激しさを増す外野手争いで、1歩も引くつもりはない。経験を積むシーズンは終わった。来季はその実力で、勝ち取るつもりでいる。【池本泰尚】



